弓道部用語辞典

最終改訂 07.3.31

第八版まえがき

これまで学年で表記されていた部分を年次に改め(例:学1→90回)、いくつかの単語を新規に登録しました。

今回追加された言葉は緑色になっています。

また、それ以外の単語にも一部追記・修正を加えました。

新入生の皆さんはこれを読んで、慶應医学部用語を操ってください

また、今回の改訂では現在使用されていない単語の大幅な削除を行いました。何卒ご了承下さい。以前の弓道部事典はこちらからどうぞ。

なお、本辞典の内容には、多分に冗談・誇張が含まれておりますのでご注意ください。

本辞典についてのご意見、ご感想、新ネタなどありましたら、田口までお願いします。

2007年 春  田口 寛子(89th)

第七版まえがき

年度が変わりましたので、学年を直すとともに、いくつか言葉を追加しました。新入生の皆さんはこれを読んで、慶應医学部用語を操ってください

なお、本辞典の内容には、多分に冗談・誇張が含まれておりますのでご注意ください。

2005年 春  高橋 秀典(86th)

第六版まえがき

年度が変わりましたので、学年を直すとともに、いくつか言葉を追加しました。新入生の皆さんはこれを読んで、慶應医学部用語を操ってください

なお、本辞典の内容には、多分に冗談・誇張が含まれておりますのでご注意ください。

2004年 春  高橋 秀典(86th)

第五版まえがき

2003年 秋  高橋 秀典(86th)

第四版まえがき

 現代の日本語はすさまじい勢いで変化をし続けている。これに対し、われわれ編集部としては本辞典の内容もまた流動的にするべきだとの結論に至った。すなわち、これ以降本辞典の改訂は随時行っていくものとし、その間隔は数ヶ月(シーズン中は未定)とする。なおこのたびの改訂により数えて第四版となるが、これ以降は「弓道部辞典21」として日々変化していく世相に対応していくつもりである。

 また改訂に際しては我が部に学生が入部し引退していくことに伴う変化の中で、用例に登場する部員たちも現役部員にできるだけ絞った上で、完全に死語となり使われることのない言葉は削除していくものとし、さらに若干の用語を加えていくつもりである。

 最後に以前のホームページに改定前の本辞典を掲載したことにより不快な感情を受けられた方々には、当時の執筆者に成り代わりまして深くお詫び申し上げます。

第三版まえがき

 昨今、横文字言葉をはじめとして様々な言葉が現代社会では氾濫している。その中にあっても一線を画している観のある慶應医学部学生の特殊な語彙よりも、さらにひねりを効かせた言葉を用いることが多い我が部員は下手をすると自分の話している言葉の意味さえ見失いがちである。そのような現状を愁いた先輩たちの手によりこの辞典は編纂され、我が部の部誌「DerBogen」の第18号に初版が掲載された。またそのうちから世の医学生弓道家諸氏の役に立つであろうものをまとめ直し、以前の我が部のホームページに載せられていた。さらにその後、執筆者の手により改訂が行なわれ、「DerBogen」第19号と当時新規に作られ動き出していた弓道部ホームページとに掲載された。

 しかしこのとき、いくつかの言葉が一部の方に不快な感情を与えるということから、一時期この辞典は我がホームページからは永久追放の憂き目にあっていた。このたびの再改訂ではそのような個所を削除し、意味そのものにもこの2年という時間が与えた変化を取り込み大きく手を加えた。個人を例に取る際など執筆当時の人物、学年表記であるため、誰のことなのかよくわからないものも多かったが、雰囲気を壊さぬように個人名はそのままとし、学年は当時のものと併記するなどした。ちなみに第二版の発行は2年前の1998年の春のことであり、登場する人物の多くは残念なことにすでに引退している5、6年生やフレマンである。

第二版まえがき

 最近弓道部内では多くの新語が生まれ、一般の人では全くわからないのではないだろうかと思われる。筆者はこのような現状を憂慮しているが、とにかく意味が分からなくては下級生も対応できないし、話がわからないと困る。そこで我々は、何気なく口走る数々の言葉について、自分達なりの定義とその応用方を記した。今回の改訂では大幅な加筆がなされた。先輩の使う言葉の意味が分からないときは本辞書を開けばたちどころに理解できるだろう。本辞書はより良い弓道生活を送る手助けとなることを祈る。

 将来、医師になったときに一成人として正しい日本語を話していることを期待しつつ。

初版まえがき

 普段弓道場で使われる言葉は、定義があやふやなことが多い。我々は、何気なく口走る数々の言葉について、自分なりの定義とその応用法を記した。先輩の使う言葉の意味が分からないときは本辞書を開けばたちどころに理解できるだろう。本辞書はより良い弓道生活を送る手助けとなることを祈る。

 本書は前半の弓道用語の基礎知識と、後半の弓道会話の基礎知識からなっている。内容に悪意は全く無いので、笑って許してくださると幸いである。

索引

あ行  「愛の説教部屋」〜「俺が予科の頃なんか」


あいのせっきょうべや 【愛の説教部屋】 @その昔飲み会で酒乱系の上級生が一角に集結して作り出していたという空間。A愛についての説教部屋
あーうー 【au】 携帯電話のau(エーユー)のドイツ語読み。かつては部内でもマイノリティーであったが、ガク割のためか、現在は部員の半数近くがあーうー。
あーたしかに 【あ〜確かに】 争い事を好まない人が多い弓道部でしばしば用いられるるいいかげんな相づち言葉。疲れている時の会話はこれ1つあればかなり楽になる。『ここまではいいだろ?』『あー、確かに。うん。』『じゃあ、それは?』『え?』
あづち 【安土】 @的を立てる、砂でできた丘のこと。猫がしばしば糞をするのでトキソプラズマの巣といわれている。A弓道部の憩いの砂場であるが、大掃除の際には上級生といえども土木作業並みの安土整備をやらされる。
あでらんす 【アデランス】 @一部の弓道部員には禁忌の言葉。A毛穴だらけの歩附にチョコっと棒を植え付けること。ちょっと古い言葉。かなりの隠語。弓道は自己満足のスポーツだけに、こういうことをするとむなしくなる。(類)さくる。偽造。ぎぞる。ねつる。
あふろ 【アフロ】 @ちりちりにちぢらせた髪をふんわりと丸くまとめた髪形。A菊地さん(87回)のこと。絶対似合うと言われ続けているが本人は否定している。
あまいな 【甘いな】 前抜けすると、とりあえず言われるこわいコメント。
あめのひもーど 【雨の日モード】 矢の羽根がまだ新しいときなどに、雨で出来た水たまりで汚れるのを嫌い心持ち狙いを挙げて12時の三の黒あたりを攻めること。しかしこういうことをする人は、どんなに狙いを変えても結局水たまりに矢を落とす。
あろんあるふぁー 【アロンアルファー】 某OBが好んで使用していた手の内の割れ目充填剤。試合シーズン中に手の内の皮が割れてきたときなど、持っていると便利な場面が多い。(類)水バンソウコウ
いえす 【YES】 ミシシッピー大学体育会弓道部において、中たり矢の後にかけられるかけ声(ウソ)。当弓道部にも使用者多数。「よし」と同義語。
いちごいちえ 【一期一会】 @一生に一度しかないような不思議な縁という意味。A書家であられる柳田前部長寄贈の額入りの書。達筆のため「一期一気」の様にも見え、一年生などは部を挙げて飲み会の一気コールを大切にしているんだ、などと勘違いしている。
いっぽんいちまんえん 【一本一万円】 東医体の個人8本しか弯かないイレギュラーズの皆さんが、遠征費から自分の一本の価値を計算した結果。空しいが、一万円ということでますます気合いが入り力んでしまい、折角の一万円をどんどん無駄にしてしまう。
いめーじとれーにんぐ 【イメージトレーニング】 シーズン中、道場に行かなかった次の日に、何をしていたのか聞かれて答えるときの常套文句。イメージ通りに弯ける人はイメージトレーニングを一日かけてやったりしないはず。
いんたい 【引退】 4年間のお勤めが終わり、やっと責任が無くなる瞬間。その後の道場への出現度で成仏の度合いをはかれる。(類)成仏・自縛霊
うしなうものはなにもない 【失うものは何もない】 近頃、試合に臨む前に部員たちの頭の中を流れるお念仏の一つ。対抗戦にもカップを持って行かずに済むため、道場係のカップ忘れというミスを未然に防ぐ効果もある。
うそづけ 【ウソ付け】 中っているにもかかわらず、「これは求めていた射じゃない!」などと叫んでは部附にハズレで付けていくこと。試合で使ってもらうことを放棄した形であり、ただ単に自意識過剰なだけという説もある。
うらかいちゅう 【裏皆中】 20本以上連続して中っているけど、初矢から数えてみると歩附上では皆中にならないこと。
うらしゃ 【裏シャ】 自分の的でない的に中てること。一年生がかますことが多く、記録上はハズレとなる。ときに大会などでも発生するが、中てられた的の射手は大概驚きで頭の中が真っ白になる。(類)シャア
うらすじ 【ウラスジ】 @下スジの隠語。A縫合線のことであるが、間違って多用する先輩が多い。あえて突っ込む必要はない。『そこで、―――を伸ばして!!』(類)下スジ
えいとまん 【エイトマン】 @アニメの主人公。8の文字を象徴にした機械人間。警察官の体が使われ、難事件を解決していく。A大会の主人公。8の文字を象徴にした羽分切り人間。大会で結果を残せないと来シーズンまで言われ続けることになる。『○○、今日も中ってるなあ。試合では―――のくせに。』(類)素
えぐらー 【エグラー】 エグってばかりいる人。二種類ある。

@マゾ系エグラーとも呼ばれ、マゾのためにエグりたくてエグる人。

A素(す)エグラーと呼ばれ、能力あるいは努力不足のために真にエグる人。
えび 【海老】 @日本人の好む魚介類のひとつ。Aかつての菊地さん(87回)の合コンでの話し相手
えろい 【エロイ】 @かっこいいことに対し若干の否定的なニュアンスを込めてこう呼ぶ。86回貞広先生のこと。A「えらい」「えぐい」などが「ろ音便」変化したもの。元の「すけべな」という意味は消失している。一年生などは言われるとちょっと嫌がる。『予科1なのに火曜日に練習に来るとはおぬしもエロイのお』
おあしす 【オアシス】 @過去、看護短大OGの方が何人も勤めてきた慶應病院新棟11階にある高級レストラン。A団体メンバーに入っているのに的中が低すぎて計算外になっている人。『あいつは―――になってるなあ。こころ安らぐね。』
おいこん 【追いコン】 正式名称は卒業生送別会。国試前の6年生が、暇な下級生に呼び出されて挙行される射会と飲み会。送別射会では、送射と答射が行われる。飲み会は以前はガッツ飲みからカラオケオールの流れであったが、昨年度はまったり飲み+学年毎の出し物という穏やかな形式で行われた。
おおとめ 【大止め】 ちょん中か一中かの瀬戸際の一本。初がかかることもある。
おおまえ 【大前】 初矢を中てないといっせいに全員の舌打ちを食らう厳しい立順。柱に邪魔されて、どんなに中ててもビデオに写らない悲しい位置でもある。
おかしぶくろ 【お菓子袋】 お菓子の入った袋。以前は86回阪本先生が常に持ち歩いていた。現在は89回浅野・田口辺りが持っていることがある。
おしで 【押手】 つのみで押せば中る、中るんだ、中るんだモン。という宗教で崇められている絶対神。ずいぶん前に教祖が卒業されて「押せ!角見でドンだ!!」という指導が聞けずに寂しいばかりである。その説に誤りはない。
おち 【落】 前5人が中りすぎるときも、はずれすぎるときもプレッシャーのかかる立順。
おどり 【踊り】 @ハンチントン舞踏病の近傍の遺伝子破壊によって生じる、離れた後の不随意運動。遺伝子診断は可能であり、保険加入をめぐってアメリカで問題になっている。A離れの後に華麗なステップを踏む厄介な病。
おなかすいてませんか 【お腹空いてませんか?】 82回生(当時予科1)持丸先生の開発された必殺技。敬語調ではあるが、内容は「メシおごれよ、コラ。」ということ。練習が終わりそうな先輩に何気なく吐くと、功を奏す。(類)ラーハータッヘー
おーびーげんえきたいこうせん 【OB現役対抗戦】 やる前から勝負のわかっている唯一の試合であったはずが、恐るべきことに最近は現役方が負けがちである。世に絶対はないということの証明である。(類)ハンデ
おれがよかのころなんか 【俺が予科の頃なんか…】 架空のほら話の幕開け。またはデフォルメされた懐古趣味。『俺達が予科の頃なんか、弓道部で合宿があるって言うとそこら中の女子大生が送別会やりに来たもんだ』『(・・・)やっぱり先輩の頃は凄かったんですね。』

か行  「会」〜「梱包する」

かい 【会】 的中に強く関係するポイント。無い人もいる。(類)はやけ
かいちゅう 【皆中】 20本の枠で20連発で中てること。目標としている間に引退する人がほとんど。レギュラーたるもの一回は出しておきたい。(類)裏皆中
かいでおんせんきぶん 【会で温泉気分】 かつて合宿のときに使用させていただいていた弓道場を所有する萩尾さん得意の表現。早気の人に対する指導で、会ではもっと楽にしようという事。ゆったりしすぎてその場で離れてしまう人もいる。
かいぼうじっしゅう 【解剖実習】 予科2最大の関門。これを免罪符に、弓道部予科2はしたい放題できる。
かいぼうがくこうぎ 【解剖学講義】 予科2必須アイテム。普段どんなに教科書を読まない人間でも、こればっかりは何度も目を通さざるを得ない。
がくせいしょう 【学生証】 @見せるとさまざまな割引特典が受けられる魔法のカード。Aナンパの道具ではない
かけ 【懸】 鹿皮でできた、右手と一体化させるメチャ高価な道具。とても大事な物なのになくなりやすく、誰かがしまい忘れた物がときどきトロフィーに刺さっている。(類)虎懸
がさいれ 【ガサ入れ】 下級生のかばん、手帳、財布などを内緒でいきなり勝手に捜査すること。人権侵害も甚だしいが、中には見せびらかしたい彼氏との写真などをわざと無造作にかばんのポケットなどに入れておく女子部員もいる。
かぜがつよい 【風が強い】 中らないのは僕のせいじゃないよ風のせいだよという言い訳。自然派弓道部員の愛用フレーズ。しかし、実際に横風のときにはゆうに10cmくらい流される。
がっしゅく 【合宿】 弓道部員同士がお互いの全てをさらけ出す唯一の機会。弓を弯くというより、学年を越えて親密になれるとき。最終日の飲み会では予科1による芸が見られる。
かっちん 【カッチン】 的枠という数ミリの板を破壊する超高級テクニック(でもはずれ)。試合的には良くこれが起こる。何回もかっちんをすると、部内幹事の顔が曇る。
がっつ 【ガッツ】 とにかくがんばって何かをすること。ただ、この言葉は知性が欠如した行動様式を連想させる。『やっぱ、ガッツ弯きのあとは、ガッツビールに、ガッツ食いっすよね。』(類)ブリ
かみさま 【神様】 @誰も逆らえない全知全能の存在。しばしば理不尽とも思える現象を起こす。A×流れをことごとく止める人。
かみだな 【神棚】 道場の隠し味。あまり信者のいない神様で信濃町弓道場においては年に数回しか礼拝してもらえない。
からくちとーく 【辛口トーク】 歯に衣着せぬ物言いで先輩から後輩までを喝破するという手段を用いた自己表現。えてして自分に甘ければ甘いほどトークは辛口になる。まだまだ若い証拠で、上級生になってくると「辛口トーク=口は災いの門」を知ることになる。
からまと 【空的】 的前で離さない事。早気治療に用いる。えてしてストイックというよりマゾな人が好む。『今日も40回――したから二連チョン中つけよっと!』『マゾよのお。』
かんげいこ 【寒稽古】 寒い中で自分に、なぜこんな部に入ったのかと問いかける瞬間。『もう―――行かなくていいんだ(by引退部員)』
かんじわるい 【感じ悪い】 自分では正当化できないが、相手の状況に漠然と不平がある時などに使う、理不尽ないちゃもん言葉。
かんてきごや 【看的小屋】 @大会では勉強・食堂・便所の役目も果たす壮絶な小屋。A前抜けする人が、ここに照準を合わせることもある。
かんとうたいかい 【関東大会】 @関東の医学部弓道部がしのぎを削る大会。Aここ数回はレベルの低下が叫ばれていたが、やはり東京武道館は的中が伸びる。
かんぶみーてぃんぐ 【幹部ミーティング・患部ミーティング】 部の患部が炙り出される痛々しい会議。
かんべんしてください 【勘弁してください】 もっぱら『勘弁してくださいよお。○○さん』のように用いる。この呪文を唱えるとやらねばならない仕事や先輩の頼みも引き受けなくてすむようになる。上級生から虐げられる下級生が生み出した生活の知恵。
かんゆう 【勧誘】 一年生を日吉で拉致、洗脳ビデオを見せて無理矢理我が部に引き込むこと。
かんゆうのーと 【勧誘ノート】 勧誘の日程などを書いて上級生同士で意志疎通をはかる道具。
きがきく 【気が利く】 @細部にまで心が行き届いていること。A他人が気づかないような重要でないこと、あるいはむしろやらない方がいいことを重要視してがんばってしまうこと。そういう人に限って大事なことは忘れがちだったりする。
きひんのせんげん 【気品の泉源】 慶應義塾の誇りをもって行動するわれらだが、ここ数年、気品の低さが目に付く。『――、智徳の模範』
きみぐらいになったら 【君ぐらいになったら】 「――――、会でコチョコチョ色々せずに伸びることだけを大切に。」という早気への誘いの言葉。出典は唐沢光太郎先生の「弓道読本」。御自身の早気の始まりが、師範の先生のこの言葉だったとねちねちと語られている。『――――会なんてあっちゃいけません。』
ぎむやかず 【義務矢数】 夏および冬のオフ中にひかなくてはならない本数、いわゆるノルマのこと。
きもい 【肝い・キモい】 もともとは「重要である」の意だが、最近は意味が漠然としてきていて、「良い」「使える」「イケてる」の代わりとして使われることもある。最初は嫌悪感を抱きがちだが、信濃町生活には欠かせない言葉。反対語は「きもは」。「シコい・キモい・キモは」などの言葉で多くの言葉を代用するので、本塾医学部生は慢性的なボキャ貧に陥りがちである。『(試験前に)さっき聞いたんだけど、ここキモいらしいよ。』『え?マジ!?どこどこどこ?』
きもは 【肝は・キモハ】 「キモい」の反対語。キモはずしの意。シコくてもキモハだと試験落ちたりする。
きゅうどうおんりーらぶ 【弓道オンリーラブ】 @世の中の様々な楽しいことに背を向け、弓道だけをこよなく愛するさま。A弓道「部員」オンリーラブの略。
きゅうどうぶうぃんぶれ 【弓道部ウィンブレ】 当弓道部のロゴの入った特注ウィンドブレーカー。ただし冬はオフシーズンのため、あまり着る機会がなく、部員達の持つ服の中でも最もコストパフォーマンスの低いものと言われている。最近では一学年の人数が少なく、89回生がうっかり作らなかったおかげで作られなくなってきてしまっている。
きょうしゃ 【競射】 @自分の技量を忘れて、つい格好良く弯いてしまう場。A最高学年競射はただの年寄りいじめにしか見えない。
きょうはいやにあたってるねえ 【今日はいやに中ってるねえ】 初を狙うものへの引導。この言葉の後には、『あれ?君って初いくつだっけ?』などと続く。昔、畠先生の一言で大木先生が初皆中を逃したことがある。(類)初
ぎりこ 【ぎり粉】 @懸の滑り止め。A火鉢に振り掛けて楽しむ火薬の一種。(類)塩コショウ
きろくがかり 【記録係】 当弓道部において、文字・筆・部附・ビデオなどが絡むことすべてがお仕事の役職。
きんぐ 【キング】 その道で他の追随を許さない人。王様とも言う。『合コン――』
ぐーでたたくよ 【グーで叩くよ】 脅し文句だけど、ちょっぴしお茶目な言い方。『次、早気たらグーで叩くよ。』
くじじゅうよんぷん 【9:14】 夜9:30からスタートする練習後の後片付を素無視して帰宅できる、マックスぎりぎりライン。
ぐりっぷ 【グリップ】 @弓の握り皮の湿り具合と手の湿り具合の関係で作られる微妙な感覚。言い訳にときどき使われる。『今日は気候が乾いてるから―――が効きづらくて…』A足袋の裏に水をつける事で床がツルツルの道場で転倒(転倒しないって…)を避ける方法。『今日は烏龍茶で完璧に―――つけますよ。』
くろい 【黒い】 @肌が黒いこと。A腹黒なこと。普段真っ白な印象をもたれる人ほど、この疑惑をかけられやすい。
げーむ 【ゲーム】 一部部員にとっての合宿必須アイテム。ニンテンドーDS等の携帯ゲーム機が主流かと思いきや、何故かPS2があることが多い。
けっこうです 【結構です】 先輩が何か雑用をしているのを見かけた下級生が「自分が代わりにやります」という意味でかける言葉。内部進学の弓道部員のあいだでは当たり前になっているらしい。うちもやはり体育会よのぉ〜と再認識させられる瞬間である。『○○さん、結構です。』
けっせんはきんようび 【決戦は金曜日】 最後の立練でレギュラーから落ちないように必死になること。レギュラーの固定メンバーが引退した後の、誰もがレギュラー入りをねらえる下克上の世界の反映である。しかし、レギュラー出場することを重視しすぎて日曜日が本当の決戦であること忘れる部員が多く、結局中りは立練の6割程度に減ってしまう。(類)試合係数
けたたましい 【けたたましい】 程度がひどいこと。『あいつのシコ勉、まじ――――よ。』
こうたい 【交代】 試合中に調子の悪い選手を引っ込めて控えの選手を出すこと。『体温まってますから、いつでも――OKっすよ。』(類)俺、いつでも行けますから
ごきふおねがいします 【御寄付お願いします】 遠征、新人勧誘などにかこつけて行われる、ていの良いゆすり、たかり。ここ1、2年で増加傾向にあるが、有り難いことに先生方は実ににこやかに寄付して下さる。
こんぽうする 【梱包する】 試合前に、もうこれで人事を尽くした、後は天命を待つだけだという状態で弓を袋で包むこと。金曜の立練の後にもう人事を尽くしきっている人が多い。また、試合の後に梱包されたまま、道場の片隅に何週間も忘れられていることもある。

さ行  「サイクル羽分」〜「速攻」

さいくるはわけ 【サイクル羽分】 五回まわってくる試合の立ちで01234と中てて、合計で羽分にすること。
さしいれ 【差し入れ】 試合のたびに大量に購入されるお菓子の山。最近の差し入れの充実ぶりは飽食日本を彷彿とさせる。余った「ナマ物」は道場に帰還後、道場係が処理する。
さとぅー 【サトゥー】 主に86回生の先生方が佐藤美奈子さん(88回)を佐藤友香(89回)と区別するための呼び名。アクセントはタトゥーと同じ。
さとちゃん 【サトちゃん】 @製薬会社SATOのマスコットの象。SATOのサトちゃん。A上に同じく主に86回生の先生方が佐藤友香(89回)を佐藤美奈子さん(88回)と区別するための呼び名。
さとる 【悟る】 ある日開眼し、それ以降ほとんど抜かなくなること。上村先生が「見えた!!」と叫んだあと試合で9割以上の的中を残す射手になったのは有名な話。
ざる 【ザル】 「大酒飲み」の称号。最近はいない。
ざわ 【ZAWA】 我が部の影の支配者と名高き91回大澤のこと。森山良子の某歌に由来するとかしないとか。
さんくちゅあり 【サンクチュアリ】 @聖域。A愛し合う二人が作り出す絶対不可侵空間
さんさま 【サン様】 @日テレ「恋のから騒ぎ」の愛の説教部屋におけるキャラのひとつ。相棒は何様、キモ様。ロングコートにマフラー、金髪に眼鏡、そして出っ歯を強調した微笑みが特徴。A年度終わりに3つの再試を抱える人。たいてい留年の危険はないもののやはり苦しむ。(関連)ヨン様、ドラゴン
ざんねんかい 【残念会】 一時期、死語であったが最近良く聞く言葉。勝ってないのについ盛り上がってしまう。
しあい 【試合】 最近過剰傾向にある他校との申し合い。良くも悪くも個人の努力の結果を見せる場。ときに他校のナイスバデーな女性を眺められる、おいしい企画。(類)対抗戦
しあいけいすう 【試合係数】 Siで表される。(試合の中り)=Si×(立練の中り)で求められる。人によってまちまちだが、1.0を超える人はほとんどいない。全体の平均で0.6程度の係数になる
しあいしーずん 【試合シーズン】 試合連続6週は当たり前。手の内が壊れ、疲労のたまる中で矢数を減らせない苦しみ。うちも体育会だったんだと再認識してしまう
しおこしょう 【塩コショウ】 筆粉とギリ粉のこと。確かに色は似ているような気がする。『道場係は―――を忘れないように。』
しおんびん 【し音便】 語尾が何故か「し」になってしまう発音形態。文法的に音便ではなく、二子玉民族を中心に特に好まれる。例として、コンビシ(コンビニ)、オオモシ(大盛)、つゆダシ(つゆダク)、〜のし(〜のみ)。『トクモシ!つゆダブルダシ!卵も二つ。(吉野屋にて)』
じきしんかーぼんつー 【直心カーボンU】 使う人が間違っていなければ、驚異的に中る弓。姉妹品の直心Vも好評発売中である。
しこい 【シコい】 @何かにいそしむさま。「こつこつやる」よりも否定的なニュアンスが含まれる。『しこ勉・しこ練』『あいつは――』など応用範囲は広い。A「塾高生」の接頭語。
じさ 【時差】 各地の枕もと間での標準時刻ギャップのこと。朝寝坊のさいに問題となる。議論する価値もない話である。
したすじ 【下スジ】 脇の下から第5中手骨まで続く押し手下面の諸筋群のこと。伸ばすことにより押し手への力が通るようになるらしいが、最近それを主張する人は激減した。(類)裏スジ
しちにんのさむらい 【七人の侍】 @世界のクロサワの映画。A攻略困難な魔性の♀に挑み、散った人々。(関連)魔性
じばくれい 【自縛霊】 @現世に恨みや悔しい思いを残したまま他界したために、ある場所に縛られるように出現する霊。A現役時代に恨みや悔しい思いを残したまま引退したために、道場に縛られるように出現する弓道部員。
しはん 【師範】 @師として範を垂れる方。わが部では渡辺隆夫先生。A全塾體育會弓術部の野口師範のこと。『みんなの弓道』に写真がのっている。2004年のわが部の合宿にわざわざいらして下さった。B転じて、野口さん(88回)のこと。その苗字、玄人感漂う射形、鬼のような矢飛び、そして物腰からそう呼ばれている。
しはんせき 【師範席】 道場の前方の畳。大掃除の際にここに割り当てられると楽だと思いがちだが、早く終わって道場や安土を手伝うことになることが多い。
しもねたーず 【下ネターズ】 下ネタ好きの部員のあいだで結成された句会のようなもの。団体メンバーは大前から甲田先生(86回)、高橋先生(86回)、貞広先生(86回)、三好先生(85回)である。周囲を引かせるような下ネタを言うことが「中り」であるらしい。苦笑する程度ではカチ抜け。
しゃあ〜 【シャア〜】 中り矢の時にかける言葉。5、6年前まではこれしかなかった。語源は「良い射」のシャアで、シャアアアアと3秒は叫ばねばならなかった。最近は皆気恥ずかしいらしく、短く跳ねるような口調で「シャ!」、あるいは「ヨシ!」と言うようになった。
じゃき 【邪気】 @試合で何故か全員が調子悪く、回復すら望めないときに感じる重く苦しい雰囲気のこと。誰かが発しているのだが、あえて指摘できない。振り払うことは難しく、ものすごく低い中りが出る。『二的と落前から――が発散してるよ。』A他校に送る事もできる。シャーマニズムの一種。
しゃけい 【射形】 @試合を経るごとに擦り減っていくもの。従って、ハナから足りない人が試合に臨むと違うスポーツへと変貌していくことになる。A一部の大学では、形がきれいでも点数をもらえないから重要視されていない。
しゃほうはっせつのず 【射法八節の図】 よく道場にかけてある。どういうわけだか全裸の男性が淡々と弓をひいている。全裸ということだけマネをしても決してうまくならない。
しゅむ 【主務】 名実ともに弓道部の表の顔とも言うべき権力者。そのため、ときには主将よりも自分は偉いと勘違いしがちである。諸事情により数年前から内務と外務に分かれている。
しゅむけい 【主務系】 飲み会の盛り上がりを影からコントロールし、ビールの消費を計算、かつ傾斜相場制で飲み会に来た上級生から鬼のような金額を搾取する恐怖の裏権力集団。(類)主務、副務
しょうげき 【衝撃】 我が部で一世を風靡した超有名な言葉。勝田さんも使っていた。由来は「年末スペシャル 衝撃の映像クラッシュ」とかそのレベルのテレビ番組。意味はびっくりするくらい程度がひどいこと。『岩崎、今の妻手、衝撃だな。(by勝田さん)』
じょうこくげ 【上克下】 やはり先輩は強く恐ろしく、下級は弱く虐げられるものよのお〜ということ。体育会の基本
じょうぶつ 【成仏】 いい思い出を残して引退すること。成仏できないとその後、試合・練習などに未練を持つことになる。
じょうわんさんとうきんにくしゅ 【上腕三頭筋肉腫】 上腕三頭筋(特に右腕)が奇形的に膨れ上がること。マッスル弓道に随伴する症候群の一病型。症状は腕、手指の前足化で実際には半腱様筋や大腿四頭筋への筋肉化生が見られる。治療法は引退か退部だが、徐々に練習を減らしていかないと、一気に脂肪に置き換わる事もあり予後は悪い。(類)前足
じょしぶせん・じょしいせん 【女子部戦・女子医戦】 予科1などはどんなにロマンチックな試合だろうと目を輝かせるが、ただの対抗戦。的中で見ると女子部はうちと互角かそれ以上。女子医戦は自然消滅してしまった。復活を望む部員は多いらしい。
しんかん 【新歓】 正式名称は新入生歓迎会。部員になってはじめてのどに指を突っ込んで、これから弓道部でがんばっていこうと涙に暮れることができる。(類)迷走神経反射
しんじんしょう 【新人賞】 一生に一度のチャンスタイムで中てた者がもらえる賞。経験者有利であるが、大会の新人賞はそうそう簡単に取れない。取ってはいけないという説もある。
【素】 @中りに二桁目の修飾の無いようす。基本的に練習でも羽分を切ることは忌み嫌われ、4中などしようものなら素四(すし)と呼ばれる。A続く言葉を「真に」「本当に」「修飾なく」という意味で強調する時に使う。『おい、そこの予科1、素バカかましてんじゃないぞ。』
すとっぷ 【ストップ】 着実に積み重ねてきたものが一瞬で崩されること。『関東五連覇ストップ、対校戦連勝ストップ』
すめらー 【スメラー】 におい(特に悪臭系)をかいでは喜ぶ人々のこと。かつては看護部員の靴のにおいを本人の前でかぐというツワモノもいたが、さわやかさを尊ぶ最近は激減。自分の懸のにおい程度で満足している。合い言葉は「まろやか〜」。
すりーばっく 【3-Back】 @サッカーの戦術。詳しいことは大澤(91回)辺りに聞くように。A弓道の立の戦術。前3人をいないものと仮定して後ろでがんばること。医学部の総力戦ではあまり見られないが、予科看護の試合や他校の立では露骨に3-Backを実行している。(類)ツートップ
ずるぽん 【ズルポン】 一回地面にバウンドさせてから中てる大変難しい射。羽根を削って大地の大いなる力を以ってして中てるもはずれとなる。
せいしゃ 【静射】 慶應流の真髄ともいえる静射。日頃のアホな弓道部員がキリリとした弓道選手に変わるための一種のセレモニー。ただし効果は2時間程度で切れ、「ごくろうさまでした」「ありがとうございました」の雄叫びと共にやはりアホの弓道部員になってしまう。
せいしんきゅうどうじょう 【誠心弓道場】 わが部の道場の名称。かなり昔に使っていた箱根合宿所の弓道場名のパクリという話もある。
せきにんやかず 【責任矢数】 ノルマという言葉をほんの少し甘くした言葉。高圧感はなく、自主性を重んじているように聞こえるが、内容は同じ。体育会用語で、我が部ではあまり使われない。(類)義務矢数
せくはら 【セクハラ】 @セクシャルハラスメント。性的嫌がらせのこと。A特定の先輩の飲み会のコールの前フリに用いられる言葉。『○○さん、セクハラです』
ぜんいたい 【全医体】 @西のレベルを見てびっくりする企画。A西のキュートな女性に会って感動する大会。
せんす 【センス】 中りを決める最終因子。ある程度は努力で代替可能。射の律速段階。
せんせい 【先生】 OBのS津木先生がアホな弓道部員に『先生ももう学3かあ』などとおっしゃったのをいいことに、学生のくせして先生になった気分で、二人称はおろか一人称、はたまた三人称まで先生呼ばわりする部員が増えている。医学部では昔から麻疹のようなもので一過性にこういうことを言い出すものが後を絶たないらしい。『○○――、今日中ってる?』『いや、――昨日から調子悪くて。』全くもってバカである。
せんぼんづる 【千本弦】 龍鳴が販売されなくなった後、我が弓道部御用達となった弦。しかし龍鳴に比べ部内での評判はイマイチで、一部では百本弦などと呼ばれている。(類)龍鳴
そくり 【束】 4本全て中てること。会場にいるすべての人が拍手してくれるうれしい瞬間。一生に一度はそくって拍手を浴びたいものである。
そっこう 【速攻】 すばやく攻めること。初期の早気。「んは!!やっちまったー」と思ったら他人の目を見ず、ぼそっと『速攻〜』とか言っておけば、まず間違いなく末期の早気にたどり着ける。(類)早気

た行  「たー様」〜「ドリーミー」

たーさま 【たー様】 91回平出の愛称。同級生にはたーさんとも呼ばれている。
たいいくかいきゅうじゅつぶ 【體育會弓術部】 弓を弯くのが職業の人。
だいおう 【大王】 その道の一番偉い人、あるいは熟練者。否定的な感情が込められていることが多い。『遅刻大王、下抜け大王、早気大王』
だいさん 【大三】 引き分けの途中の動作で、射の中核をなすポイントである。ここで離す人もいる。『うひょう。――で離れたぜ。』
だいさんでこころのどうようをかんじる 【大三で心の動揺を感じる】 治りかけた早気が大舞台で弯くことで再発すること。この大舞台とは、御前試合の納射レベルを指し、立練などでこれをやっている人は「ただの早気」で治っていない。「弓道読本」の中で唐沢光太郎先生が、その冷静緻密・客観的な語り口と内容を突然破って、自らの早気遍歴をねちねち語り出すのだが、その中のワンフレーズ。
だいじだぞ 【大事だぞ】 @全員どすりまであと一本というような大切な局面で、かけられるかけ声。大事なのにこの応援にびびって抜くものもいる。AOB対現役対抗戦などで使われるOBや先輩から後輩への精神攻撃。
だいじょうぶ 【大丈夫】 レギュラーで出たいけど調子が悪いとき、主将に前もって繰り返し言っておくこと。多くの場合、全然大丈夫じゃない。『なんかぜんぜん中ってないようだけど来週の関東、どう?』『全然―――っすよ。』
たいはい 【体配】 川澄先生による厳しい矯正で一時期まともになったが、最近はまた崩れていっている。
たいぶ 【退部】 社会復帰の一形式。引退まで待つという方法もある。
だいまー 【ダイマー】 @二量体のこと。同じもの同士だとホモダイマー、違うもの同士だとヘテロダイマーとなる。A転じて、いつも二人一緒の人達のこと。
たぐぴろ 【たぐぴろ】 田口(89回)の愛称。
たけゆみ 【武弓】 合宿場所である山武荘の203号室のこと。
ただのひと 【ただの人】 「予科で天才、学部で秀才、医者になったらただの人」とか、「5月天才、6月練習、テスト過ぎればただの人」のように用いられる。弓をやっている人が初心者に戻ってしまうことをいう。
たちれんけいすう 【立練係数】 Taで表わされ、(立練の中り)=Ta×(普通の練習の中り)で求められる。この値は平均で0.6〜0.8ほどで、1.0を超える事はめったにない。
たちれんしゅう 【立練習】 試合前に試合の雰囲気を持って弯くために行われる選考会。所謂「信濃町の中り」という激しい的中を出せる瞬間。とはいえ、近頃では普段の練習でさえ中りが低すぎて、立練だろうと試合だろうとあまり変わらなくなった。練習通りの的中が試合でも出せるというのは素晴らしいことである。
たむらはい 【田村杯】 40年かかってついに300回を超えた伝統のある部内試合。
つけや 【付矢】 @的前で弯いたときに歩附に書く言葉。A的中率を良くする必殺技。
ちきちきやろう 【チキチキ野郎】 すぐにチキり、焦る人間のこと。映画などで時限爆弾のタイムリミットが迫ってきたときに聞こえる異様に大きな「チキチキ」という音でもある。
ちきる 【チキる】 自分から面倒くさくやばい事態に迷い込み、すぐにびびること。英語では「腰抜け(chicken)」の意味がある。
ちこく 【遅刻】 オペに遅れても、飲み会には遅刻するな」という外科学の教えを学生のうちに覚え込ませるために、弓道部では遅刻に対しては大変厳しい。
ちせい 【痴性】 知が病んでいる性情。弓道部員として最も要求される人間としての品性。『――に磨きがかかってきたなあ。』
ちゃれんじゃー 【チャレンジャー】 試合の集合時間10秒前に現れたり、10234で20射羽分に持ち込んだりと、自分は最後の追い込みがどれだけ効くか?を自らを切羽詰まらせることによって試す人。『―――でどすっといた。』
ちょんがけ 【チョン懸】 ふにゃふにゃした懸。中らない人の懸ということではないので要注意。
ちょんちゅう 【チョン中】 希望と上昇のみの世界。これからの未来に乾杯。
つーとっぷ 【2-Top】 @サッカーの戦術。詳しい事は大澤(91回)辺りに聞くように。

A弓道の立の戦術。大前と二的にすべてをかける立順で、先行逃げ切り型。試合の勝敗はすべて大前にかかっている。

B弓道部にいる二人組みの集団の事。(類)ダイマー
つべるくりんはんのう 【ツベルクリン反応】 @結核菌の感染を調べるための皮内反応。強陽性だと結核薬を半年飲まねばならない。A弓返りの甘さを見るための皮膚反応。左手前腕に痛みを伴った強陽性の紅斑ができる。
でにーず 【デニーズ】 @入ると「いらっしゃいませ、デニーズへようこそ〜」と言われるファミレス。A浅野(89回)が予科1の時にバイトしていたところ。部員で押しかける計画もあったが頓挫した。
てる 【照る】 @弓の上部が体側に倒れ、下部が遠位に行っている状態。AGLAYのボーカル
とういたい 【東医体】 テスト明けに襲い掛かってくる、我が部最大のイベント。これに優勝さえすれば、主将の名は永久に残るという。
どうじょうがかり 【道場係】 @道場の備品の管理・試合の荷物運搬を一手に担う係。雑用のほとんどは道場係の仕事。A部内幹事の手下。
どうも 【どうも】 @あいさつ・感謝・謝罪などに幅広く使える便利な言葉。A野口さん(88回)の自己紹介時の第一声。三文字で笑いが取れる。
とおしや 【通し矢】 @江戸時代に行われた、三十三間堂の屋根と廊下の間の狭い矢道を、一昼夜かけて一万本以上弯いて八千本以上を通しきる、切腹をかけた競技。A一日200本くらい弯いてもぜんぜんエグイ事ではないという教訓。年間矢数が1万とかそこらといってエバる人への牽制球。
どすり 【ドスリ】 四つ矢全てはずすこと。射場から出て、主将の目の届かないところに逃げてしまいたくなる中り。
とめぬけ 【止め抜け】 3中というと聞こえはよいが、そくりのプレッシャーに負けたヘナチョコ君のことを指す。
とらがけ 【虎懸】 某OBの現役当時使っていた懸。帽子の部分が虎ジマになっている。予科2のころ、弦と懸の帽子との垂直具合を確かめるために帽子に黒マジックで縦線を一本ひき始めたら止まらなくなったことによる。
どらごん 【ドラゴン】 @竜。A再試を複数抱え、留年の危機にある人。「留年のリュウはドラゴンのリュウ」というわけのわからない語源による。厳しい戦いで灰になると「Dragon Ash」となってしまう。(関連)ヨン様、サン様
とりっきー 【トリッキー】 @なんとなく小細工した跡があるけれど、何とかまとめてしまう様子。『最近のヒデって離れがトリッキーだね。』Aさらに進歩するとマジシャンの称号がもらえる。『その離れで中てるとはさすがマジシャンだね。』
どりーみー 【ドリーミー】 @直訳で「夢のある」という意味。Aギャル話の展開の良さを言う。『何か―――な話、ない?』『誰か―――な娘紹介してよ』

な行  「流れ」〜「ノルマ」

ながれ 【流れ】 大前から落まで順に中てる(あるいははずす)こと。大抵途中の障害物にあたって止まってしまう。『勝負どころで、バツ――か』
にいづま 【新妻】 @結婚したての奥さんのこと。A東北大学医学部弓道部の有名な三兄弟のこと。的中遺伝子を現在東北大学が総力をあげて調査中らしい(ウソ)。
に、さん、いづめ 【二、三、射詰め】 @三医大戦で見られる、観戦者には大変面白い試合形式。A一度も予選を突破できずに引退する人もいる弱肉強食の試合形式。
にぎりかわ 【握り皮】 高級品(620円)、粗悪品(350円)が用意されているが、相当うまくなってからでないと中りに影響しない。最近は薄っぺらなのが多く、道具係の怠慢のせいということになっている。
にごう 【二号】 部内にいる同姓の人間のうち学年が下の人のこと。一号が卒業するまで歩附を書く際には名前の頭文字などを付け加えることを義務付けられる。
にゅうぶせんげん 【入部宣言】 メフィストフェレス弓道部への魂の売却。
にょうほうしょう 【尿崩症】 @下垂体切除などで起きる、多尿症状。A飲み会のあとで起きる生理的な多尿症状。激しい飲み会のあとに電車などに乗ると、多くの尿崩症患者が身悶えすることとなる。
ねらのーま 【ネラノーマ】 矢摺藤に数多く出現する黒色の点のこと。悪性腫瘍の一種。大会によってはこの腫瘍が発見されると、インフォームド・コンセントなしに突然告知され失格にされる。
のお 【〜のお】 接尾につけることで強調表現になる。由来は「おぬしもワルよのお。」だが、現在は何にでもつける事が許される。『エッロイのお』『エッグイのお』『シッコイのお』
のるま 【ノルマ】 いつも通り練習していれば何と言うことは無く達成できるが、Wコンに悩まされたり他のことに熱をあげていたりすると苦しめられることとなる。本人より作った方がはらはらする。(類)責任矢数・義務矢数

は行  「場当たり的」〜「ポリティカル」

ばあたりてき 【場当たり的】 試合などの改まったシチュエーションで、その場の空気に流されて、日ごろは行わないことを行うさま。好結果につながることはまれ。(関連)「〜なことはせんでよろしい」
「ばあたりてきなことはせんでよろしい」 【「場当たり的なことはせんでよろしい」】 82回生(発言当時主将)の持丸先生のお言葉。その場の空気に流されて、日ごろは行わないことを行うのはナンセンスであるという意味。当時予科1の86回生の先生方はこれにいたく感じ入り、86回生が幹部の時代にはこの言葉がことあるごとに使われ、座右の銘と言ってもいい状態であった。
はけ 【ハケ】 的張りに使う、細菌繁殖したのり用のハケ。臭い上に最近では抜け毛が甚だしく使いづらい。
はじまりのあいさつ 【始まりの挨拶】 練習開始前に行われる。「ありません」という返事をしなければならない、出席チェック。代返は不可能
はずこぼれ 【筈零れ】 弦から筈が外れること。一瞬頭の中が白くなるはずれ。
はつ 【初】 20射の的中数で羽分け以上で自分の記録を更新すること。周囲に人が居る時に後1中で初ということがバレるとまず間違いなくプレッシャーをかけられるため、最近は初を出した後にさりげなく公表する部員が多い。
はつこーなー 【初コーナー】 20射の的中数で羽分け以上の自己新記録を出すと、書いてもらえる寄せ書きのこと。
はっすん 【八寸】 一尺二寸の試合用的より小さい的。体育会では試合の後2日はこれで立練を行い、射を直すという。ただし我々が用いたところで、中らなくてもまあ小さいからいいやと言い訳するし、中れば八寸で中る俺って……とうぬぼれるしで、めったに良いことはない。
はつはわけ 【初羽分】 20射弯いて10本以上中てること。ただそれだけだが、同級生に先をこされると悔しいものである。『きゃー、○○ちゃん、おめでとー!・・・ちっ。
はつまとまえ 【初的前】 はじめて的前で弓を弯くセレモニー。初羽分と並んで同級生同士が牽制しあう。これで初中りを出すと、のちのち「5月天才、6月練習、テスト過ぎればただの人」等と言われたりする。
ばでぃお 【バディオ】 「弓は骨法」に真っ向から反対し、「弓は筋肉だ」を信条として練習する人のこと。体が筋肉変性している。『噂では大久保さんも―――だったらしい。』
はなび 【花火】 @合宿や遠征中に行われる火遊びの一種。A菊地さん(87回)がこよなく愛するもの。花火主任の名がある。
はなれゆうはつせいはなれ 【離れ誘発性離れ】 漠然と会をすごしている時に、隣の人の離れにつられて思わず離してしまうこと。筋小胞体のCa indused Ca releaseは心筋の収縮に役立つが、Release induced releaseは何の役にも立たない。
はね 【羽根】 矢につく3枚のぴらぴら。イヌワシの石打などの羽根を用いた矢は一本数百万もする。
ぱぺつのかいろ 【パペツの回路】 神経解剖学用語。情動を司る神経回路のこと。当弓道部では、ヒートアップの主たる原因としてパペツの回路肥大症が挙げられているため、3回連続でヒートアップすると右半摘出手術を受けることが義務付けられている。
はまさきあゆみ 【浜崎あゆみ】 若泉先生(85回)の愛唱歌。部内に「あゆ」の歌詞を聞いて感動する信者を増やそうと画策したが、信者獲得には至らず。
はや 【甲矢】 一手の前半の矢による中りのこと。『羽生の――皆中』
はやけ 【早気】 充分な会の無いまま離すこと。引き分けのうまい初心者がなり易い。慶應では忌み嫌われており、一本弯くごとにまわりから厳しい言葉を受ける。(類)別世界
はれんち 【破廉恥】 恥知らずなさま。ヤラシイさま。(類)セクハラ
はわけ 【羽分】 @弯いた本数の半分だけ的中する事。一年生のはじめの目標。Aレギュラーになった後は、練習であろうとも20射羽分を切ろうものなら主将の説教部屋に連れて行かれる。最低ライン。
はんで 【ハンデ】 OB現役対抗戦でOBに与えられる武士の情け。老いた者へのいたわり。ただしハッスルした老人たちの方がひ弱な若者より強いこともある。
はんりゅう 【韓流】 メイドイン韓国のもの。ブームとなって久しい。ドラマに始まり映画、タレント、モデル、アーティスト、料理、格闘家などなんでもあり。わが部でも密かに流行っており、最近はついに部員のメルアドにまで登場するという快挙を成し遂げた。
ひーとあっぷ 【ヒートアップ】 慶應義塾医学部体育会弓道部の十八番かつ最終兵器として、主たる敗因と分析されている。弓への思い入れの強さのあまりに、試合で緊張し熱くなり、抜きまくること。要するに小心者が多いと言うこと。最終立の前に円陣を組んだりしてマゾヒスティックに集団ヒートアップしていたが、最近は控えるようにしている。放っておいても自主的にヒートアップする者はどうにも出来ない。『――――禁止って自分で言ってたじゃないですか。』 →パペツの回路
ひかえ 【控え】 @手の内が入っていない事。A懸の帽子の後ろにある、靴べら様のもの。B立に入る人が待つ場所。Cただの補欠。
ひきわけ 【引き分け】 大三からヨッコラショと弓を引っ張ること。
びくり 【ビクり】 会に入って離す瞬間に激しく緩み、離せずに引き戻すこと。あるレベル以上の射手でないとおきないと言われる症状。ビクれるのは一種のステータスともいえる。
ひつけていいっすか 【火つけていいっすか?】 飲み会の席での一発芸というと必ず出てくる下ネタ芸。86回貞広先生の合言葉である。
ひで 【ヒデ】 @セリエAでも大活躍のご存知、中田英寿選手のこと。Aわれらのカリスマ、元X-JAPANのHIDEのこと。B86回高橋秀典先生を87回高橋秀奈さんと区別するための愛称。下級生も「高橋さん」ではなく「ヒデさん」と呼ぶほど浸透していた。
びでお 【video】 @自分の射形から目をそらさずに直視するための道具。現在のものは2005年3月に購入し、メディアはminiDVになった。
ひでな 【秀奈】 高橋秀奈さん(87回)を高橋秀典先生(86回)と区別するための呼称。3文字目まで同じであるため、昨年まで歩附は『高橋 奈』となっていた。
ひとことおおい 【一言多い】 幹部の間でささやかれる一年生の評価のひとつ。『あいつはよく仕事しますねえ。』『でも一言多いぜ。』
ひとつ 【一つ】 お年を召された方がよく用いる抽象語。「試みに」とか「チョット」という意味がある。『ひとつ皆さんもひとつのびのびとひとつ弯いてみて下さい。』
ひとりがち 【一人勝ち】 対校戦、大会などで自分一人の20射での的中で相手全体の120射での的中に勝利すること。最近は慶應がこれをどこぞの学校にやられないかとヒヤヒヤする毎日である。
ひゃくしゃかい 【百射会】 @年3回の百連射する会。期日が迫ってきてもなかなか始められない。『また――ひきつけて、優勝狙ってるな。』Aノルマ達成のために一辺に100本以上ひくこと。普段ひいてない人が突然矢数をかけるため、肩や肘を壊すことが多い。『連日――だもーん』
ひよししゅにん 【日吉主任】 予科主任のこと。他校の「予科長」「予科主任」といった呼び方にあわせ、最近はあまり使われない。最近予科2が完全に信濃町のみになったため、より使われなくなると思われる。(類)予科主任
ひよる 【日和る】 事の成りゆき次第で、都合の良いように自分の方針を変えること。飲み会で周囲がビールをやめてサワーとかに移行してゆくのに合わせて予科1が「じゃ、おれ巨峰サワーっす。」などというと厳しい上級生から「ナニ日和っとんじゃ、コラ!!日本酒にするぞお」と罵声が飛ぶ。
ひろし 【ヒロシ】 @博多弁で繰り出す自虐ネタで有名になった元ホストのお笑い芸人。モテたくてテレビに出たがモテなかったので今度はバンドを組むという。A本郷さん(88回)の名前。周と書くがシュウではないので注意。
ぶいんしょうかい 【部員紹介】 @部誌の各学年のページの最初にある、部員の紹介ページ。最近、先輩に対しても容赦無い辛口トークが展開され、編集する段階で心底冷えることが多い。A試合の後の飲み会で一年生が自己紹介すること。塾高出身者は自己紹介に巻き込まれてビン一本分をあける事になる。
ふくしょう 【副将】 主将の補佐役。それ以外に仕事がない閑職とも言われている。主将のキャラにより忙しさは様々であるという。
ふくむ 【副務】 主務の補佐役。主な仕事は飲み会の店取り。主務が内務と外務に分裂していると副務内でもどちらの側につくかが悩みの種になる。部員数が足りないと真っ先に消滅する役職。
ぶっだ 【仏陀】 会に入ると的の前にちらつくグレーのパンチパーマ。高段者ほど見えるという。『的と私の中に――を見ました』
ぶつけ 【歩附】 日々の練習を記録する冊子。1年生には夏のノルマとして、歩附一冊を埋めるように言われる(ウソ)。
ふでこ 【筆粉】 桜の木の灰からできている。筆粉をてんこ盛にとって弓につける人間には水戸泉の称号が与えられる。少しつければ十分であるが、無造作に缶の中に出してあったりするとついついひとつかみ取ってしまうものである。
ぶないかんじ 【部内幹事】 しがない日曜大工として、的貼り・大掃除をしきる嫌われ役。自分の弓を持っていない人は彼に逆らえない。道場係主任も兼任する。
ぶないれんあい 【部内恋愛】 部内にいる二人が恋愛をすること。何故か、下級生の時はやりたがり、上級生になると我が身を省みず禁止したくなる。『―――はやめとけ。』『先輩はしてるじゃないですか。』
ぶり 【ブリ】 非常に気合の入った事を示す接頭語。『ブリ練かます』『ブリ勉』『ブリあほ』(類)ガッツ
ふりこみ 【振り込み】 離れと同時に押し手を後方に振り抜くこと。振り込み関連語句を以下3つ示す。

@かんてきごろし【看的殺し】 看的小屋を直撃する程度の初歩の振り込みの射手のこと。

Aかいぞえごろし【介添え殺し】 180度押し手がまわり、介添えを直撃する程度の中級の振り込みの射手のこと。

Bしはんごろし【師範殺し】 270度押し手が回り、正面の師範席を直撃する程度の上級の振り込み射手のこと。
べっせかい 【別世界】 早気の楽園。一回この世界の魔力に惹かれるともう棺桶に足を突っ込んだも同然。楽園の中で元の世界を見ると、懐かしい思い出がよぎったりするらしい。『早く――から帰ってこいよな。』『何をおっしゃいますか。僕はもうそこの住人ですよ。あはは。』
べたおし 【ベタ押し】 手全体でしっかりと握っているのに、かけた力が矢飛びに全く反映されない不条理な手の内。
へるにあ 【ヘルニア】 @臓器や組織が正常の位置から逸脱、突出した状態。91回水島はつい最近まで椎間板ヘルニアを患い休部していた。Aその水島が部誌の原稿上で生み出したキャラクター。『――ちゃんVS神経ちゃん』
ぽじ 【ポジ】 ポジションのこと。戦前は陸軍の「衣類その他に関する細則」によって左入れが公然と推奨されていた。弓道部においては、帯によってパンツがずり上げられがちであるために、しばしば部員たちの頭を悩ませ、白熱する議論の対象になる。『オメエ――が悪いからドスルんだよ。』
ぽりてぃかる 【ポリティカル】 立ち回りが上手で、しこく人間関係を維持しようとするさま。ポリティカルな人をポリ夫(ポリ男)と呼ぶ。小児麻痺、あるいはポリデントを使う人という意味ではない。

ま行  「前足」〜「妻手の角見」

まえあし 【前足】 弓道界各地に生息する人々で、腕が足のように太いこと。彼らは足で食事し、足で勉強する。弓道が人を野蛮化する一例。
まきわら 【巻藁】 道場を有効活用するために設けられた制度。射形を直すために使われる。寒稽古中の巻藁は七輪で暖まっているひとばかり。
まきわらびじん 【巻藁】 巻藁においては大変美しく冴えのある射が出来ても、的前だとなぜか早気たり、ゆるんだ離れをしてしまう人のこと。決して「巻藁をひいて美人になった」という意味ではない。
まじあうと 【まじアウト】 全然いけてないこと。だめな事。
ましょう 【魔性】 ♂を手玉に取り、たぶらかし、惑わせる性質。(関連)七人の侍
ましーん 【マシーン】 @射が精密で狂いの生じない人。『川澄さん立練で40連中してるよ〜。まじ弓道―――ですね。』A機械のようにある事を繰り返す人。『早気マシーン、子作りマシーン、チキチキマシーン』
まじん 【魔人】 ある事ばかりする人。その道にたけた人。『下抜け魔人、早気魔人、合コン魔人、セクハラ大魔人』(類)大王、マシーン
まっくす 【マックス】 品性のかけらもなく、一部の人を除いて使用頻度は低い。物事の程度がひどいことを示し、「ますよ」に重ねたり接頭語として使うなど多彩。『林さーん、じーまーで今日下抜けマックスなんすよ。どーしマックスマックスやる気失せまくり。』このアホさ加減には手のつけようがない。
まっするきゅうどう 【マッスル弓道】 バディオ達が提唱する弓道理念。「弓は筋法」が合い言葉。『大久保流―――』
まよ 【MAYO】 @マヨネーズ。A早川(89回)の愛称。マヨラーかどうかは不明。
みおくろーぬす 【ミオクローヌス】 @神経内科学で言うところの不随意運動の一つ。びくびくする奇妙な体の動き。A会に入ってぶるぶる震え、時にはびくって引き分けに戻るさま。
みずばんそうこう 【水バンソウコウ】 佐藤さん(88回)が多用する手の内の割れ目充填剤。沁みる。(類)アロンアルファー
みーてぃんぐ 【meeting】 @時間の無いときに限って長くなり、多くの実行されない約束が取り交わされる試合後の反省会。A主将のお叱りにじっと耐える場。
みーはー 【ミーハー】 @世の中の流行にかぶれやすいこと。またそのような人。A予科時代の浅野(89回)。キムタク、中田英寿、ウォンビン、岩隈(楽天)などに心を奪われる典型的ミーハーであった。
むねあて 【胸当て】 @女子が弓を弯く際に着けるもの。A伊勢さん(87回)が競射の際に忘れたもの。その競射で彼女は的心を射抜いた
めて 【妻手】 弓弯くものの最大の悩み。だって見えないんだモン
めてのつのみ 【妻手の角見】 勝田さんによって正式に輸入され唱導されるようになった桂流の妻手のキモ。詳しくは他校に教えられないので直接勝田さんへ。

や行  「ヤウ」〜「四文字熟語」

やう 【ヤウ】 刺激性の強いカレー(麻薬指定)を食べさせる店。最近では横浜のカレー博物館にも進出したそうである。胃潰瘍の人には禁忌である。部内にもファンは多い。
やがしら 【矢頭】 試合や立練で最も的中の高い人のこと。逆に最も低い中りを出した人は矢尻と呼ばれたりして辱められる。
やかず 【矢数】 的前で弯いた矢の本数。「質より量」を合い言葉にして生きる弓道部員のご本尊。しかし、今でも中りとの因果関係は議論の対象になっている。
やこぼれ 【矢零れ】 押し手から矢が落ちる怪奇現象。亡霊がひょいひょいと落としているようで、なかなか治らない。
やとり 【矢取り】 @あづちに刺さった矢を取りに走ること。A先輩と二人で弯いていると、下級が常に行かねばならない状況になり、大変疲れる。
やばい 【ヤバイ】 @状況が切迫していること。Aかなり優れたものを評価する言葉。『このチョコまじ―――から食ってみな。』
やまいだれ 【ヤマイダレ】 『―――がかかる』と用いて、昔知的だった人が部活をしてるうちに痴的になってしまう事を示す。
よか 【予科】 @医学部の1、2年生のこと。A恋・喧嘩・弓に情熱を燃やせる時期。
よかしゅにん 【予科主任】 予科の試合の多い秋シーズンのディレクター。(類)日吉主任
よかせん 【予科戦】 予科が一つにまとまってチャレンジする大会。思い入れが強すぎるのか惜敗・惨敗を繰り返し、気付くと連敗記録を更新中だったりする。
よかばたらき 【予科働き】 予科が働くという意味ではなくて、予科が働かない或いはそもそも予科の人数が少ないせいで、学部があたかも予科のように働かされること。
よし 【良し】 中り矢の時にかける言葉。慶應体育会弓術部から輸入された。特に落の中った時の応援は激しく、「ウオエアッシュ!!」としか聞こえない。
よしがけ 【ヨシがけ】 「よし」で応援する事。付け矢の後半に気合いを込めて行われる。『ヨシがけ入ります。』
よつやかい 【四矢会】 弓道部OB会、または年に2回あるその会合。めかし込んだ部員に会えるチャンス。OB会にもかかわらず、会費が高いせいかOBはほとんど集まらず、来て頂けるのはいつも同じ人である。
よつやかいがかり 【四矢会係】 OBの先生方への連絡をする係。四矢会のセッティング、進行も行う。普段は道場や試合に来て下さった先生方が退屈されるのことのないように軽妙なトークをすることが仕事。
よんさま 【ヨン様】 @2004年に日本で社会現象にまでなった韓国ドラマ『冬のソナタ』の主人公。微笑みの貴公子。A年度の変わり目に4科目もの再試を抱え、留年の危機にある人。全塾戦では完全に戦力外になってしまう。(関連)サン様
よんもじじゅくご 【四文字熟語】 試合前夜などに川澄(当時)主将が部員に試合へ臨む姿勢を示すために掲げた言葉の数々。乾坤一擲・捲土重来など。双子山部屋の力士の大関昇進の際の決め文句(四字熟語)を応用したのだろうとちまたでは考えられている。その後、新しい物好きな部員の中で多方面に活用され、解剖の時には試問の先生に「剖出不足」で瞬殺されたり、先輩が飲み会をしたくなったときには「道場集合」のコールがかけられる。

ら行  「リーサルウェポン」〜「ロ音便」

りーさるうぇぽん 【リーサルウェポン】 最終兵器。これが出たらもう終わりという控えの選手。もちろん終わるのは自分たちのチーム
りゅうめい 【龍鳴】 我が弓道部御用達の弦であったが、2006年に生産中止となった。復活を望む声が多い。(類)千本弦
れすと 【レスト】 休憩のこと。昔は弓の合間にレストを入れたものだが、最近ではレストの合間に弓を引くものもいる。
れんちゅう 【連中】 練習、試合などで連続で中てる事、またその本数。みんなには公表しないが、心の奥で記憶してたりする。
ろおんびん 【ロ音便】 エライ・エグイなどの言葉をエロイにしてしまうような音便変化。

わ行  「脇マラ」〜「ワサビ君」

わきまら 【脇マラ】 巻藁の隠語。『――運んで。』とか言うと女性の方々はあっけにとられるので、TPOに注意して使用することが義務づけられている。
わさびくん 【ワサビ君】 86回貞広先生のこと。合宿最後の打ち上げで酔っ払い、ある先輩に練りワサビの塊を投げつけたという逸話から。バナナの皮を投げつけたという話もある。